BANJO入道's PLAYGROUND

バンジョーと山をこよなく愛する遊蕩おやじの絵日記。ボーダーコリー犬「バロン&シャルロット」との日常などなど・・・。うたかたの日々を綴る。

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K君のこと


kanrinmaru.jpg


10年ぶりくらいの対面であった。棺の中で穏やかに眠る友は、僕と同い年とは思えないくらいの老け顔であった。
がんばったんだよな。彼は天寿を全うしたのだ、と思う。

彼とH君とで学生の頃にブルーグラスのバンドを組み、都内のライブハウスやあちこちの野外フェスティバルで演奏した。それはそれは、熱い日々だった。かなり無茶なこともした。そして、楽しかった。

そんな長髪に口髭、まるでヒッピーのようだった彼も社会人となり、それもお固い警察官、やがて結婚した。

二人目のお嬢さんが奥様のお腹にいる頃に、体調の変化に気付き、精密検査をしたところ、重篤な事態であることが判明し、すぐに手術となった。

それ以来彼は若い頃の毒気がすっかり抜けて穏やかな人となった。家族を愛する彼は、外との付き合いも程々に家庭を守った。

10年位前に、また演奏できるくらいに回復し、夕陽の滝のフェスティバルにお嬢様と一緒に出演したりもした。
それを見て、僕は、ああ、元気になったんだ。と喜んだ。また一緒に演奏できるのだな、と思った。
しかしそれは束の間のことであった。

年賀状は堅く毎年頂いていたので、そこそこ元気でやってるのだと、安心しきっていた。まさか、寝たきりの人になっていたなんて。
迂闊だった。なんて僕は馬鹿なんだろう。なんで、もっと気にかけてあげられなかったのだろう。

再びマンドリンを持って歌い始めてからしばらくして、日々の生活に不自由するような異変が起きはじめた。車の免許も返上し、退職して自宅で治療に専念した。しかしやがて、手足の自由が奪われ、言葉を失い、恍惚の人となった。

もうK君と一緒に演奏することはできない。彼のハイロンサムボイスをもう二度と聴けないのだ。

彼のよく歌った「Prisoner's Song」の歌詞を掲げよう。




Prisoner's Song


Oh I wish I had someone to love me
Someone to call me their own
I wish I had someone to live with
I’m tired of living alone.

So meet me tonight love oh meet me
Meet me out in the moonlight alone
For I have a sad story to tell you
Must be told in the moonlight alone.

I have a great ship on the ocean
All mounted in silver and gold
And before my little darling would suffer
That ship would be anchored and sold

I’ll be carried to the new jail tomorrow
Leaving my poor sweetheart alone
With these cold prison bars all around me
And my head on a pillow of stone

If I had the wings of an angel
Over these prison walls I would fly
I would fly to the arms of my darlin
And there I’d be willing to die

身動きの取れなくなった彼は、うつろな中にこの歌を口ずさんだのだろうか?
きっと歌の主人公のように羽根が生えて飛んで行きたい、と願っていたことだろう。
でも今、君は自由にどこへでも行くことができるようになった、のだよね。

合掌








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  1. 2009/07/10(金) 20:31:29|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

私も本日、お別れに行って参りました。
本当に悲しいです。
私も箱根で久しぶりに会い、奥様、お嬢さん達と昔の話に花を咲かせました。
あの20代の頃にバカな事ばかりやっていたのを録音したテープを大事に保管されていて、お嬢さん達としょちゅう聞いて楽しんでいたそうです。
「ほら、こいつがあのテープの…」なんて紹介されたり。
まさか、あの時のサヨナラが永遠のものになるなんて…
心の優しい、兄貴みたいな方でした。

  1. 2009/07/11(土) 00:30:40 |
  2. URL |
  3. Kevin Sr. #-
  4. [ 編集]

HoshiさんとKくんを交えて咸臨丸を復活させたいね、と話していました。
でもその頃にはもう彼は動けない容態だったのです。何も知らなかったことが悔やまれてなりません。
でも、あいつにしてみればそういう姿を見られることも嫌だったのかな、あれで、見栄っ張りなところがあったからね。
  1. 2009/07/11(土) 09:21:00 |
  2. URL |
  3. Banjo入道 #HZ3qD0i6
  4. [ 編集]

ずーっと入道サマのブログ、
訪問することもなく。
久しぶりに来てみたら
K氏の訃報・・・
咸臨丸・・・
Hosi氏のリードに絡んでくる
ハイロンサムな絞り出すような・・・あの声、
もう聞けないのですね・・・
クラレンスY氏とともに
H.brothのような髭面・・・の笑顔が
思い出されます。
月並みですが御冥福をお祈り申し上げます。
  1. 2009/07/16(木) 01:37:31 |
  2. URL |
  3. Nanya #-
  4. [ 編集]

Nanyaどの

そうでしたね、貴君にはKくんともども岐阜方面で大変お世話になりました。一緒に椛の湖のフェスティバルとか行ったよね。懐かしいです。
確かその帰途、ご実家で食べきれないほどごちそうになりました。良い思い出です。

今年の岐阜フェスではお会いできますかね?





  1. 2009/07/16(木) 19:04:51 |
  2. URL |
  3. Banjo入道 #HZ3qD0i6
  4. [ 編集]

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