【これは本谷のF1です。易しい】もう10日ほど経ってしまって感動も少し薄れて来たかなぁ。記憶が曖昧にならないうちにまとめておきますわ。
「沢登り」という山登りの形態としてはややアブノーマルな(一般登山道ではないからはっきりアブノーマルですね。)ことに夢中だ。
7月26、27日は神奈川県山岳連盟主催の沢登り講習会「セドの沢右俣」に参加して来ました。丹沢塔の岳から発する水無川に合流し、その流程の中程には40メートルの大滝を有するなかなか魅力的な沢です。
今年から参加している沢登り講習会、回を重ねるごとに楽しさが増してきました。尾根歩きだけでは得られない、別のアングルからの山の魅力を感じています。
土曜日午後から山岳スポーツセンターで机上講習とロープワーク実技、人口のクライミングボードでの登攀練習。そしてこの日一番楽しかったのは懸垂下降。今回は大滝登攀があるので、万が一途中撤退なんていう場合に備えての練習だ。
ビルの3階くらいの高さのところから下降器とロープを使って下りるのだが、さすがに15メートルの高さから下を見ると怖いものだ。ましてや宙ぶらりんになって降りるなんてあまりぞっとしない。でもいざ肝を据えてトライしてみると、これが気持ちいいことこの上ない。ここでのポイントは一にも二にも確認作業である。セルフビレイがきちんと取れているか、下降器のセットは正しいか、支点は確実か、etc. これらを怠ると落っこちて大怪我、で済めばいい方、下はコンクリだしね。痛そう。
エイト環と
ATCをそれぞれ試してみた。ATCの方がロープの流れが悪い感じがした。いずれにしても摩擦で高温になるので手袋は必須である。
その後、懇親会では大いに飲み、食べ、講師の方や参加者の方々からいろいろな山の話を伺い楽しく過ごした。持参したアルゼンチンのワインを主任講師のO山さんがとても喜んでくれた。O山さんは20数年前アコンカグアに挑戦した折に彼の地のワインのうまさに感激したとか。いまでこそ南米のワインは大きな評価を得たが、その当時日本ではまだアルゼンチンワインなんて誰も知らなかっただろうから、うまさに驚いたのもうなずける。
10時消灯、2段ベッドの上段に収まり就寝。蒸し暑くて寝苦しい。相部屋の人は僕と同年輩のトラックおじさんと28歳の好青年ファイヤーマン君。ファイヤーマン君は本物の消防士で、今回の講習も仕事に役立てば、と参加したとか。実に見上げた男である。好感度120%である。
その他の参加者は、30数年前の乙女や20ウン年前の少女や10年前のマドンナやら、ああ、ややこしい。その他中高年男子、生徒総勢10名なり。


4時前に起床。
ストレッチをして5時に出発。入渓地点まで林道を歩くこと小一時間、戸沢出合の四阿で装備を整えていよいよ沢に入る。山ビルの繁殖期なのでヒル用忌避剤を入念にスプレーする。
前回歩いた水無川本谷のF1を越えるとすぐに右から背戸の沢が合わさってくる。小滝を越えるとすぐに分岐、ここで左俣を分け右俣に入る。右俣のF1は一見簡単そうに見えたが、流芯左のチムニー中程で右手のホールドに行き詰まり難儀する。岩に手を押さえつけて這い上がったような気がする。なんとか登り切る。
F2は取り付く前のへつりを失敗して滝壺に足を突っ込んだが浅かったのでセーフ。水流右を越えた。
F3スラブは記憶にないので易しかったのだろう。
【これが大滝、水流は少ないけど高度感たっぷり】さていよいよ問題の背戸の大滝、これを登らずば右俣に来た意味はない。大いにその通りだが、眼前のその滝の威容は私を萎えさせるに充分だ。過去に何度も事故が起きていると聞けばなおさらだ。花を生けたガラス瓶なんて置いてないだろうな...。
講師の方がリードで登って行く姿を凝視してルートを頭に叩き込む。さすがに講師の方はうまく登る。同じに行けるかな?と不安になる。もうこうなったらいま見たルートを忘れないうちにさっさと登っちゃえ、一番手を志願して岩に取り付く。
取り付いてみるとホールドはしっかりしているし、何とかなりそうだ。中段まではうまくいけた、しかし上部になるとどうしても高度感があるので、普段なら何でもない一手一足が出ない。怖いのだ。結果、スリングを掴んだり、
ゴボウで登ったり、相当インチキをやった。それでも、20分で登れれば合格と言われていたところを10分足らずで登れて、講師の方に「お見事」と言われた時は本当に嬉しかった。ちなみに過去の遅い方の最高記録は40分超だったとか。
背戸の大滝を登った感慨は忘れ得ぬものとなるだろう。登り切ったあとは安全地帯(といっても狭い巻き道の途中で全然安全ではないので灌木にスリングでセルフビレイを取った。)で待機。約2時間ほど後続を待った。
全員無事大滝を登り切りひと安心。みんなも緊張から解放され安堵したのか表情がマイルドになった。
その後はゴーロ帯を詰めて行く。いくつかの滝を越え、やがて水流が消え最後の詰めへと入る。前回の講習会では詰めに入ろうというところでエンスト、足が痙攣して酷い目にあった。みんなに大きく遅れて正直悔しかった。
それから自分なりに足腰を鍛錬して来た甲斐もあって、稜線に出るまで安心して歩くことができた。さすがに最後の詰めの草付きは辛かったが持ちこたえることができ、これで自信がついたことは確か。
稜線上で少し休憩していると表尾根の登山者がたくさん通る。我々は彼らの知らない見たこともない美しい滝を登って来たのですぞ。なんだか少し誇らしかった。
戸沢までの尾根下りも快調に・・・おっとっと、滑った。尻餅をつき咄嗟に出した左手を捻挫。痛!
四阿で装備を解いて林道を歩き、山岳スポーツセンターに無事帰還。反省会の後、解散となった。
今回もまた講師陣の方々にお世話になりました。いろいろな場面でわかりやすく教えていただき大いに勉強になりました。感謝。
さて、3回目の沢講習を終えて、ますます沢登りが、山が、好きになった。そろそろ次のステップを考える時期かな、漠然と思う今日この頃である。
次回講習は9月、背戸の沢左俣だ。
その前に今夏はソロで北アルプス「プチ縦走」を計画している。
最後におまけショット。枝豆の収穫です。それにしても怪しいおやじ・・・。
- 2008/08/06(水) 08:34:26|
- 沢登り
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| コメント:2
右俣の大滝羨ましいです!
源次郎以降は用事があり参加できませんでしたが、今のところ左俣は挑戦するよていでいます。
ただ腰痛が…
無事参加できればまたよろしくおねがいします!
- 2008/09/02(火) 21:38:21 |
- URL |
- ヒマラヤ #-
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ご無沙汰してます。先週は北アルプスに行って来ました。
右俣の大滝、正直言ってちょいとビビりました。でもあれだけの高さがあると達成感もひとしおです。
背戸の沢左俣、ぜひ参加してください。一緒にがんばりましょう。
腰痛、お大事にしてください。
- 2008/09/04(木) 18:41:13 |
- URL |
- Banjo入道 #HZ3qD0i6
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